(記事番号3574へのコメント)
ラーメン万?さんは No.3574「HICASって何?」で書きました。
>初歩的な質問ですみません。
>「HICAS」って何ですか?
>あと、「ビスカス」って何のことですか?
>これらのものはTYPE-Mに標準で装着されているのですか?
>
>どこかで見たんですが、「でんでん虫」ってなんのことですか?
>教えてください。お願いします。
>
HICAS:
カタログ見ても何の略か書いてないなあ。多分日産の
「プラズマ」エンジン(パワフル、ライトウェイト・・と続く)や、
トヨタの「レーザー」(ライトウエイト、エレクトロニクス・・・と続く)
みたいに、何かの略語になってるんでしょう。
具体的には、4WSの一種で、ステアリング舵角や操舵角速度、
操舵角加速度などからセンシングし、後輪を最適舵角で
コントロールしようとするものです。(もちろんコンピューター)
回頭性が良いと感じるか、リヤに落ち着きがないと感じるかは
個人差と思いますし。R23では油圧制御だったのが、電製式
に変わってますよね。メーカーのテスト部隊もどんんどん
「どこをどうしていけばよいのか」の技術が高まってきますし、
たとえばABSなんかは、出たばかりの頃とは比べ物にならない
ほど進化してますから、一概に「ダメ」というものではないと思います。
ちなみに私はヘタですから、HICASで曲がっているのを
実感してます。
ビスカス:
正しくはビスカス・カップリングの略で、自動車では、デファレンシャル
に使用されます。FFのフロントデフも、4WDのセンターデフも。
フツーのデフは左右の速度差を吸収します。これはノンビリ
走るのは良いのですが、ハードコーナーリングで片足が
犬のように「わんわんスタイル」になると、地面を離れたタイヤ側に
殆どの回転が抜けてしまい、有効なトラクションが掛からず、
失速します。また、片輪はぬかるみに取られたりした場合も
同様に、滑る方だけホイールスピンしてしまい。反対側が廻りません。
これらを解消する為に、デフの差動機構にある程度制限を
儲けようというのが「LSD」(リミテッド・スリップ・デファレンシャル)
で、危ないクスリではありません。LSDは主としてスポーツ車や
道無き道を進むクロカン車についてますね。
で、この差動抑制を多版クラッチで行うのが一般の機械式LSD
です。クラッチの伝達力をセッティングするのに多版クラッチ板
を押し付けるためのイニシャルトルクの設定が必要です。
あと、コーナーがきついと差動すべりでバキバキ言いますね。
で、そのめんどくささを解消するのに現れたのが「ビスカス式」
です。これも多版クラッチがあいっているのですが、クラッチ板
同士は圧着せず、全体がシリコンオイルに浸っています。
そう、ビスカスは、流体の剪断応力で廻っている流対継ぎ手
なんです。入っているシリコンオイルは、多版クラッチ間の
差動が大きくなると、粘度をが大きくなって、差動を押え込もうと
します。利点は、バキバキ音がしない事と、差動リニアリティー
があんまりないのでガバガバ走る人には嫌われているようですね。
で、タイプMにはどちらも標準装着です。Mでないターボ4ドア車も
同様です。HICASはR32からはスーパーハイキャスに格上げ
されたます。スーパーハイキャスだけなら、ノンターボの
タイプS庭付いてますし、4WD系のものは2ドアも4ドアも2つ
セットでついています。(初期も出るデータによる)
でんでん虫:
・・・おそらくはタービンの事ではないかと・・・・
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